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家庭用電気オーブンで美味しく焼きたい!!と決心し、焼き続けた1か月! つづき

〈データ収集〉
まず、とったデータは
レシピを少しずつ動かして、どんな焼き上がりになるか。

レシピを動かしながら、製作方法も変えてしまったため、これはもう堂々巡りとなりました。
しかし、やっているその時には気づかないもの。
おまけに、オーブンの温度と時間も動かしてしまうので、もうなんだか分からない状態に。

いくら記録と統計をとっても、元になるものがないので、ただ記録しているだけという状態になってしまいました。

⚪︎なにが動かしたからこうなったのか

⚪︎オーブンの温度が違うから?

⚪︎焼き時間が違うから?

⚪︎メレンゲが固かった?もしくは柔らかかった?

もう一回一回あらゆることを変えてしまうので、お手上げ状態。
そして、タイミングが悪いことに、失敗もし始めたのです。

多かった失敗は
⚪︎焼き縮み
⚪︎筒抜け

焼き縮みは、前の記事でもお伝えしましたが、ぶわーっと膨らんで、空気に触れた途端萎んでしまうから出来るもの。
今となっては色々分かることも当時はもう何が悪いのかが分からない状態になってしまっていました。

筒抜け
これが1番悩まされました。
この失敗は、米粉特有じゃないかなぁ。
薄力粉のときはしたことがなかったです。

ちなみに、底上げは米粉はなりにくい失敗のような気がします。
底上げはほとんどしなかったです。 

この筒抜けは本当に厄介でした。
結局この後何年も悩まされましたから。
今は、ほぼしなくなりましたが、それでもたまにやってしまう失敗。
この筒抜けについては、また改めて考察しますね。

1ヶ月後に迫るレッスン再開に向けてあせっていたのですね。

〈新たなデータ収集〉
これではいけないと2週間経って気づき、まず、オーブンの温度と時間は決めてしまおうと思いました。
何かを固定しないと、比較しようがないという簡単なことに気づかないものなのですよね。

ここで、もう一度じっくりオーブンを観察しました。
オーブンの庫内温度をしっかり知りたかったので、富澤商店さんで庫内温度計を購入しました。

まず、180度で焼こうと決めました。
それまで、160.170.180度で焼いてみたのですが、
⚪︎食感が好きな感じに焼き上がった
⚪︎しっとり具合がちょうどいい
⚪︎時間が短く済む
のが主な理由です。

レッスンをする上で3番目の時間が短く済むのはとても大切なことでした。
結局自宅で焼いていた180度25分で焼きたい!と思い、この条件で焼けるレシピにしようと考えを変えたのです。

まず、温度と時間を固定してしまえば、焼き上がりの膨らみやしっとり感などは、レシピで調整できます。

そこで何度も焼成中のオーブンの温度を観察しました。
そこで分かったことが1つ。
これは驚きでしたね。

1つ目は、電気オーブンは予熱完了といっても、設定温度に達していないこと。

2つ目は、180度設定と言ってもずっと180度をキープするのではなく、170度から190度を行ったり来たりすること。

3つ目は、残り時間11分くらいで1番膨らむこと

4つ目は、天板のちょうど真ん中が1番温度のブレが少ないこと

5つ目は、冬と夏では焼成が違うこと

これが分かったのは大きかったですね。
もう何度も何度も張り付いてみてました。

そして、180度25分で焼くには、
⚪︎予熱を多めに取ること
⚪︎天板の真ん中に型を置いて焼くこと
⚪︎焼きムラを防ぐために残り時間12分半で、型を反転させること
でした。

これが決まってからは早かった!
あとはふっくら焼きたいならどうしたら良いか。
メレンゲの硬さを決め、それに合う混ぜにして、焼いて食べて、最終的にレシピ調整という流れになりました。

4. 試作の成果
やっとのことで決まったレシピ。
データ収集を続けるうちに、焼き上がりのムラが少なくなり、シフォンケーキの焼き上がりが好みに近づいていきました。
ここまでで1ヶ月。
オーブンを変えるというのは、こんなにも大変なのかと痛感しました。
今回は薄力粉から米粉への変換という大きな課題も一緒だったので、何を元に試作していいのかがなかなか分からず苦戦しました。

まずは温度と時間!!
これが重要だったことに気づいてからは、とんとん拍子に試作ができました。
やみくもに試作することの意味のなさを痛感した出来事でした。

by yuyu-to-sa-ta | 2023-12-30 16:22 | Trackback | Comments(0)
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